産婦人科の検査と手術

当院で実施できる検査

1.超音波断層撮影検査 A.経腟法
子宮筋腫・卵巣腫瘍を見つけるのに役に立ちます。
初期の膀胱がんが見つかることもあります。
子宮の内側の様子や卵巣の状態を観察することにより排卵前か排卵後かを推定することもできます。
B.経腹法
性経験のない方や腫瘍の大きい場合に有用です。

C.乳房のエラストグラフィー
乳房の腫瘍の硬さが分かりますので悪性か良性かの診断に役に立ちます。

2.MRI検査とCT検査 子宮筋腫や卵巣腫瘍の評価の他に子宮頸がん・体がんの進行度の判定に有用です。
奈良市医師会のメディカルセンターで受けることができます。
3.骨密度測定検査 骨密度は20歳の時がピークで以後減少する一方です。女性ホルモンは、骨量の維持をする働きがあるため、更年期以降は骨量の減少に注意が必要です。
低くなると骨折の危険があり、骨折すると寝たきりにもなりかねません。
骨粗鬆症の予防や治療の目安に定期的な測定が大事です。
4.コルポスコピー 子宮頚がん検診で異常な細胞が見つかった時にはコルポスコープ(腟膣拡大鏡)で見ながら子宮頚部の組織を採取して確定診断のために病理検査をすることが必要です。
5.ヒトパピローマウイルス検査 HPV核酸同定検査とジェノタイプ検査の2種類があります。
6.風しんウイルス抗体検査 風しんウイルスは感染すると胎児に影響がありますので、妊娠前に検査をすることが望ましいのです。

当院で実施できる手術

1.炭酸ガスレーザー治療 子宮頚部の前がん状態である異形成に対する炭酸ガスレーザー治療が外来でできるようになりました。
レーザー照射は痛みや治療後の副作用も認められず、妊娠や出産に対する影響もまずありません。
2.流産・中絶手術など 外来で静脈麻酔のもと血圧・心電図・呼吸・血液の酸素飽和度を持続的に監視しながら吸引により手術を行います。全身状態の急激な変化に対応するために全身麻酔の機器も備えています。
3.バルトリン腺膿瘍造袋術 膿瘍を単に切開するのではなく、バルトリン腺の本来の機能を回復する手術です。局所麻酔で短時間の内に終わります。
4.子宮頸管ポリープ切除術 不正出血の原因になることもあり、一度は検査をする必要があります。痛みはなく、瞬時に終わります。

当院でできる治療

1.子宮脱に対するペッサリー挿入
2.外陰コンジローマに対する薬物療法